優秀な「新移住中国人」の子供たちの多くが、米国の一流大学を卒業している
優秀な「新移住中国人」の子供たちの多くが、米国の一流大学を卒業している Photo:Ramin Talaie/gettyimages

 ITによる事業転換があらゆる業種に広がっており、シリコンバレーからヒントを得ようと、日本を含む世界中の企業が盛んに“シリコンバレー詣で”を続けている。だがこの動きに水を差したのが、米中貿易摩擦など反中国の先鋒であるトランプ米大統領による締め付けだ。

 実際、米国では中国からの投資が大きく落ち込んでおり、中国の対米直接投資は、2016年の460億ドル(日本円で約5兆円)から、18年の50億ドルへと、約90%の減少となった。その中で、米国のベンチャー企業に投資した中国マネーの総額は、日本全体のベンチャー投資額に匹敵する規模だったが、今年は多くの中国系ベンチャーキャピタルの活動が止まっている、と報じられている。

 だが、ここでマクロばかり見て米中の関係を判断するのは危ない。「人」レベルでのミクロな観察をしなければ、本当の米中関係は理解できない。

 私は、シリコンバレーで活動を始めて30年近くになるが、最近、今までと全く違った雰囲気を感じている。それは、投資だけではなく、中国人という生身の人間の存在感が急激に大きくなっており、「中国人の世紀」ともいうべき時代が既に到来していることからくるのだろう(ここでは、人種・文化のルーツの共通性で「中国人」と緩く括っている)。