中小企業は、社長第一主義が正しい

近藤:ヒルトップの新社屋が完成したのは、いつですか?

山本:2007年12月です。

近藤:「白衣を着て仕事ができる工場」という夢を見事に具現化されたわけですね。

山本:社員にしてみれば、僕の夢に無理やりつき合わされるはめになったわけですが(笑)、みんなが共感してくれたおかげで、「地味で暗い」「油まみれで汚い」といった工場のイメージを一新できたと思います。

【修羅場経営者対談1<br /> ありえないレベルvs遊ぶ鉄工所】<br />9割の社長が勘違い!<br />夢が先、想いが先なんです!
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近藤:会社は社長の思いで決まるのですから、社長は、わがままでいいのです(笑)。私は、「中小企業は、社長第一主義が正しい」と考えています。
社長第一主義とは、「経営の目的は社長が決めていい」ということです。
けれど一方で、社長第一主義は、同時に「社員第一主義」でなければなりません。
会社は、社長が贅沢をしたり、暴利をむさぼるために存在するのではありませんからね。
大切なのは、経営者と雇用者が理念を共有することです。
社長の考えになじめないまま仕事をしてもらったところで、会社にとっても働く側にとってもプラスにはなりません。
社長はやりたいことをやる。
それが結果的に社員を大切にすることにもつながっていくのではないでしょうか。