米オクラホマ州裁判所は26日、米製薬・医療機器大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(JJ)が同州の医療用麻薬「オピオイド」中毒拡大の危機を引き起こしたとし、5億7200万ドル(約610億円)を支払うよう言い渡した。オピオイド中毒を巡っては、全米の州や地方自治体が製薬会社の責任を問う2000件余りの裁判を起こしているが、審理に持ち込まれたのはこれが初めて。州裁判所のサド・ボークマン判事はオクラホマ州司法長官を支持。オピオイド鎮痛剤の処方薬を合法に販売し、同州の公衆衛生上の危機に対する責任はないとするJJの主張を退けた。JJは上訴する方針を明らかにした。7週間にわたる審理では、オクラホマ州の弁護士がJJに対し、販売した2種のオピオイド鎮痛剤のみならず、オピオイド鎮痛剤を製造する他社に有効成分や麻薬の原材料を供給した企業2社を保有していたことについて責任を追及した。
J
有料会員限定
あなたにおすすめ