ランダル・シュライバー米国防次官補(インド太平洋安全保障担当)は28日、韓国政府が日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を破棄したのは予想外の事態だったとの認識を示した。米戦略国際問題研究所(CSIS)で発言したシュライバー氏は「われわれも事前に通告を受けなかった」とし、破棄は「特に朝鮮半島において、わが軍のリスクを高める可能性がある」と述べ、韓国の文在寅大統領に決定を見直すよう求めた。シュライバー次官補は、マーク・エスパー長官が今月ソウルを訪問した際も、GSOMIAを更新することの重要性を指摘したと述べた。また、同協定によって北朝鮮のミサイル発射に関する情報を日韓で迅速に共有することが可能になっていたとし、海賊行為や民間機に対する危険な状況を察知するためにも有効な措置になっていたはずだと指摘。韓国政府に対し、直ちにGSOMIAを更新するよう要請し、日韓政府に互いの相違点を解消するため懸命に努力するよう呼び掛けた。