大麻を所持しての旅行については法的にはっきりしないことが多い。ラスベガスで買った大麻はラスベガスで使ったほうがよさそうだ。ここネバダ州ラスベガスでは、コロラド・オレゴン両州などと同様に大麻ツーリズムが盛り上がっているが、空港やホテルの規則は州法とは必ずしも一致しない。コロラド州デンバーとラスベガスでは制限内の量であれば嗜好(しこう)用大麻の所持は合法である一方、空港での所持は違法だ。しかしロサンゼルス・ボストン・シアトルの空港では一定量の大麻を所持することは認められている。しかも州レベルで合法とされていても、連邦政府が管轄する場所や旅行先の州では合法ではないこともある。例えば、州境を超えて大麻を輸送することは、合法州から合法州への移動であっても違法だ。というわけで、空港で手荷物検査を行う連邦政府機関の運輸保安庁(TSA)は難しい立場に置かれている。TSAの仕事は危険物を探すことであって、大麻を探すことではないからだ。
大麻観光ブームの米国、空港は法的グレーゾーン
所持に関する連邦法と州法が一致せず、合法な州でも旅行者には分かりにくい
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