米国勢調査局のデータによると、2018年の医療保険未加入者数は2750万人に増えた。医療保険制度改革(オバマケア)により、未加入者数は過去数年にわたり減少傾向にあったが、昨年は前年比で10年ぶりに増加に転じた。メディケイド(低所得者向け公的医療保険制度)など公的医療保険加入者の減少が未加入者の増加要因となっているもようだ。未加入者は全体で200万人近く増えているが、これはメディケイドの対象者数の減少幅とほぼ一致するという。民間医療保険の加入者に大きな変化はなかった。医療保険未加入者が人口に占める割合は約8.5%となり、2017年の7.9%(2560万人)から上昇した。カイザー家族財団のバイスプレジデント、レイチェル・ガーフィールド氏は「経済が緩やかに改善するのに伴い、収入もやや上向いているようだが、これはメディケイドの対象から外れるには十分だが、雇用主提供の医療保険に加入するには不十分な水準だ」と述べる。
米国の医療保険未加入者、10年ぶりに増加
2020年大統領の争点の一つになるかもしれない
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