三木谷社長は強気の姿勢を崩さないが、「無料サポータープログラム」の実態は携帯参入の先送り
三木谷社長は強気の姿勢を崩さないが、「無料サポータープログラム」の実態は携帯参入の先送りだ Photo by Reiji Murai

10月1日に予定していた楽天の携帯電話事業への参入は、基地局整備の遅れから、事実上延期となった。携帯料金競争が今秋から激化するとみられていたが、肩透かしを食わせた格好だ。(ダイヤモンド編集部 村井令二)

事実上の「携帯参入の先送り」
基地局建設が間に合わず

 ここまで虚勢を張るのはなぜなのか──。9月6日に楽天が開いた携帯電話事業に関する記者説明会。「10月より携帯キャリア事業としてのサービスを開始する」と発表したものの、三木谷浩史会長兼社長からは、どんな携帯サービスで、幾らの料金体系でスタートするのかという説明は一切なかった。

 代わりに打ち出したのが「無料サポータープログラム」で、10月1日から来年3月31日まで限定5000人に携帯サービスを無料で提供する。東京23区、大阪市、名古屋市の居住者を中心に利用者を募集し、当選者に音声・データ通信が無制限で提供される。

 これは事実上の「携帯参入の先送り」を意味する。基地局の建設が遅れたために商用サービスが始められなかったのである。

 三木谷社長が携帯参入の「延期」という表現を一切使わず、「無料サポータープログラムによる事業開始」という苦しい言い回しをしたのには理由がある。