イスラエルの総選挙翌日の18日、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は新政府発足を目指す決意を示した。しかし、同首相率いる連立与党は、国会の過半数の議席を確保できず、ライバルが率いる政党にわずかなリードを許すことになったもようだ。ネタニヤフ氏が18日朝に直面した政治状況は、前日の総選挙を受けて、これまでとは劇的に変化していた。権力の座にとどまるための確かな選択肢はほとんどなくなった。そして、米国とイランの対立が深まる中東情勢の中で、イスラエルでは何週間にもわたって政治的に不透明な状況が続く可能性がある。ネタニヤフ氏は同日夜、新政府を発足させるため、合わせて3党の右派政党と宗教政党の支持を引き続き確保したと語った。しかし、これら政党の議席を加えても、国会議員定数120の過半数には6議席足りない。