「なんで、なんで、なんで」と
 3回聞いてあげる

出口 はい、次の方どうぞ。

――私は、教育について伺いたいです。
 私には小学生の娘がいるのですが、今の「知価革命」が起こっている時代に、今後の教育はどうあるべきとお考えでしょうか。
 APU(立命館アジア太平洋大学)には「APU起業部(通称・出口塾)」がありますが、どういうことが重要なのかを教えてください。

出口 一番簡単なのは、「なんで、なんで、なんで」と3回聞いてあげることでしょうね。「お菓子がほしい」といわれたら、「なんでほしいの?」と3回。
 子どもが考えていることを言語化して考える力を鍛える。言葉は思考のツールですから。
 どんな時代の変化があっても、物事を考える力ができる子を育てるには、お父さん、お母さんが「なんで、なんで、なんで」を連発することだと思いますね。

――ありがとうございます。

(つづく)