新著『読書は「アウトプット」が99%』を出版した経営コンサルタントの藤井孝一氏は、ビジネス書の書評・要約メルマガを毎日発行する中で、1日1冊以上は本を読むという生活を何年も送っている。日々それだけの本に接している藤井氏には、読むべき本かどうかを一瞬で見極めるポイントがわかるという。では、その判断基準を教えていただこう。
タイトルよりも「目次」で
本の全体像がわかる
いい本を選ぶには、コツがあります。
それは持って生まれた能力などではなく、ポイントがわかれば誰でもできるようになるコツです。
味噌汁の味見をするのに、鍋一杯の味噌汁を全部飲む人はいないでしょう。一口飲めば、味はわかります。
本もそれと同じことです。
全部を読まなくても、それがどのような本なのかを見抜けるようになります。
もちろん、そうなるためには、たくさんの本と出合う必要があります。慣れてくれば次第に目利きになり、1ページ読むだけで、その本が読むべき本なのかどうかがわかるようになります。
私は書店に行ったとき、今日はこの本を買おうと決めていることもありますが、たいていは書店でざっとブラウジング(閲覧)します。タイトルだけを見て買うことはほとんどありません。いい本は吸引力があるので、パラパラめくるだけでも引き込まれるものです。