米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は30日まで開催する連邦公開市場委員会(FOMC)で、今後の利下げ打ち止めの是非とこれをどう示唆すべきかを巡り、微妙なかじ取りを余儀なくされそうだ。市場では、FRBが今回、25ベーシスポイント(bp)の追加利下げに踏み切るとの見方が支配的だ。だが、その後の行方は不透明で、投資家は手掛かりを求め、政策声明やパウエル氏の会見に注目している。FRBが予想通り今年3度目の利下げを決めれば、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は今年の最初の7カ月の2.25~2.5%から1.5~1.75%に切り下がる。FRB当局者は今回の会合で、経済指標が大幅に悪化する兆候がない限り、年内最後となる12月会合も含め、利下げ継続との見方を後退させようとするかもしれない。
FOMC利下げ打ち止め示唆か、パウエル氏には綱渡り
有料会員限定
あなたにおすすめ