今まで、一見、仕事には関係ないと敬遠していたジャンルがあるなら、むしろそういう本ほど積極的に読むべきです。

 たとえばコピー取りひとつをとっても、そこから何かを学ぶ人と、ボーッとしながら取っている人とでは、成長の度合は全然違ってきます。

 上司から「○部コピーしておいて」と言われたとき、それが何に使う資料かによってコピーの仕方も変わってくるはずです。取引先に渡す資料なら、カラーのほうがいいのではないか、小さくて見づらい表は拡大したほうがいいのではないかと、工夫する必要があります。社内で比較検討するための資料なら、ホチキスよりもクリップで留めたほうがいい場合もあります。

 そんなふうにコピー取りから学べる人は、どんな業務でも、そしてどんな本からも学ぶことができます。

 自分の仕事とは関係のないジャンルの本を読むことで「発想力」が広がるのです。

発想力を伸ばすには
「数をこなす」読書量

 孫さんや稲盛さんのようなすごい発想ができるのは、持って生まれた才能だと思う人もいるでしょう。

 私はそうは思いません。成功者や有名人、高学歴の人を雲の上の人だととらえたら、そこで越えられない壁を自らつくってしまうようなものです。

 もともと持っている資質には、成功者も自分もそれほど大きな差はないはずです。

 ただ、成功者は同じものを見ていても、違う角度から見ているのでしょう。

 たいてい新しいアイデアは、何もないところから生まれるわけではありません。すでにあるもの同士を掛け合わせてできるケースが多いのです。

 たとえば、今はすっかり定着している30分フィットネスも、もともとあったフィットネスのプログラムを30分間に集約したものです。「時間をコンパクトにする」という単純な発想ですが、これがなかなかできないから、日々多くの会社の開発担当者は苦労しているのでしょう。

 今までにない発想を得るには、今まで無関係だった分野にも足を踏み入れてみるのが一番です。

 数多くの本を読んでいるうちに、バラバラになっていた知識、経験を結び付けて考えられるようになっていきます。そのためにも、「数をこなす」読書量が必要なのです。