今回、競技場内では一部5Gを使って送信したものの、競技場から会場までは既存の光ファイバー回線を活用した。

 ただ、大容量の映像を送信できる5Gを活用すれば、カメラのケーブルなどの都合で今回は実現しなかった映像を、将来は楽しめることになるだろう。例えば、選手の体などにカメラを付けて5Gで映像を送信すれば、選手と同じ視点で大迫力の映像をリアルタイムで味わえる。

 実際、2018年の平昌五輪では、韓国通信キャリア大手のKTが、ボブスレーのそりの先端に取り付けたカメラの映像を、5G中継する実験に成功。時速140キロメートルで駆け抜けていく選手の視点での映像は、競技の迫力を伝えるのにぴったりだ。20年の東京五輪でも、見たことのない革新的なスポーツ中継が楽しめそうだ。

 巨大スクリーンの迫力もさることながら、今回のドコモのパブリックビューイングの目玉は、5Gのスマートフォンを実際に体験できることだ。用意されたのは、韓国・LG電子製の上下2画面端末である。会場に設置された5Gの基地局からスマホへ映像を送信。下の画面をタッチ操作することで、メインとなる上の画面の映像を、好みの視点へと素早く切り替えることができる。

 その一つが選手個人に注目した映像だ。プレー中の選手がフィールドのどこにいるかを逐一表示する。お気に入りの選手を追い掛けたいときに便利な機能である。

プレー中の選手を追跡。お気に入りの選手がいるときに便利だ Photo by H.O.

 また、試合中の選手個人のプレー実績をデータで見ることが可能だ。

各選手の攻守での貢献がデータで分かる Photo by H.O.