素晴らしい分析だと思いました。まさにほめるのは主体が自分。あなたの笑顔で、私が元気になれる、嬉しく思える、ほっとする、落ち着く。そんな影響が私にあると伝えること、それが相手を嬉しくさせるのですね。

「笑顔がステキ」だけでももちろん嬉しいものですが、「笑顔がステキ」だけだと、私の笑顔はそんなにステキだろうか?いやいや、それほどでも!他にもっと笑顔のステキな人もいる、などと思えてしまいます。

 ところが、「元気もらえる」とまで言ってもらえると、他にもっと笑顔のステキな人がいようといまいと、私の笑顔が相手を元気にしている、いい影響を与えている、相手に貢献している、という嬉しさになります。「いいアイデアだね!ワクワクする!」「おしゃれなインテリア!テンション上がる!」「いい話ですね。感動します!」

 影響、効果、つまりは自分への貢献に言いかえると、ほめ言葉がまたまたグレードアップするのです。

同僚や部下が言われてやる気がでる「ほめ言葉」とは

 私が以前勤めていた会社には、とても素敵なスタッフがたくさんいました。それぞれ役職や役割は違っても、それぞれの仕事でそれぞれに工夫しながら、お客さまやチームや会社のためにがんばっています。

 がんばっている人には、目指している自分の姿があります。がんばっている人ほど、その目指す姿は高かったりします。ですから、ほめても額面通り受け取ってもらえない場合もあります。

 ある営業マネージャーの仕事ぶりを見て、私が素直に「さっすが、仕事できるねえ!」とほめたことがありました。するとそのマネージャーは「いやいや、松本さん、よく言いますよ。ボクなんかぜんぜんですよ」と少し斜め下を向いて言われました。きっと目指している自分と今の自分にギャップを感じられているのかもしれません。また、日本人はほめられるのが不得意な方もいることは事実です。自分ではまだまだだと思っているのに、自分で思う自分のレベル感より高いレベルに引き上げられると、居心地の悪さを感じてしまいます。