米航空機大手ボーイングの小型旅客機「737 MAX(マックス) 」の運航停止は約1年に上る見通しだ。米当局は運航再開を巡り、同社が非現実的な見通しを立てているとの懸念を示した。事情に詳しい複数の関係者によると、米連邦航空局(FAA)は737MAXの飛行制御システムと操縦士訓練プログラムの修正について、ボーイングが先ごろ示した見通しより約2カ月遅い来年2月に承認するとみられる。このため、米国での運航再開は来春のかなり遅い時期になる可能性がある。3月に発生したエチオピア航空の墜落は737MAXの2度目の墜落事故となり、その後の運航停止が長引く中、ボーイングと同社の顧客である航空会社に多額のコスト負担が生じている。レントン工場(ワシントン州)での同型機生産の削減もしくは停止を検討しているボーイングの幹部にとって、運航再開見通しのさらなる遅れで重圧が高まりそうだ。
ボーイング737 MAXソフト修正、当局承認は2月まで見込めず
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