「会社の値段」は
どのように決まるのか
小宮コンサルタンツ代表
前回は「経営者の引き際」についてお話ししましたが、経営者が事業承継を考えるうえでの選択肢の一つとしてM&Aがあります。近年、後継者不足に悩む中小企業経営者がM&Aにより会社を売却するケースは増えてきました。
苦労して育ててきた会社だからできるだけ高く売りたい――という気持ちはどの経営者にもあると思いますが、会社にはそれぞれ「適正な価格」があります。では、この「会社の値段」はどのように決まるのでしょうか?
会社の値段を高くするには(1)現在の利益を高くしておくことと、(2)有利子負債を減らすことの2つがポイントですが、それは2通りの「会社の値段の算定方式」が影響しています。