教諭間のいじめ問題を受け、記者会見した神戸市立東須磨小学校の仁王美貴校長(右端)ら(2019年10月9日撮影)
教諭間のいじめ問題を受け、記者会見した神戸市立東須磨小学校の仁王美貴校長(右端)ら(2019年10月9日撮影) Photo:JIJI

子どものいじめ問題が悪質・深刻化する中、今年は「教員間のいじめ」というキーワードがメディアを賑(にぎ)わせた。神戸市立東須磨小学校で、教員4人が同僚の男性に激辛カレーを無理やり食べさせるなど悪質な嫌がらせをしていた問題。兵庫県警は4人を任意で事情聴取しており、事件化するのは間近とされる。この問題を巡ってはインターネットで映像が出回り、市教育委員会が給食でカレーの提供を取りやめたため「改めるべきはそこじゃない」「カレーに罪はない」など多くのツッコミを受け、失笑を買った。(事件ジャーナリスト 戸田一法)

「おぞましい行為」と市長

 県警は11月18日、4人の事情聴取を開始。それ以前にも被害男性やほかの教員にも事情を聴いており、暴行や強要の容疑での立件は秒読みとみられる。

 今回、被害者である男性教員が暴力を振るわれたり、嫌がらせをされたりして、精神的に不安定になって9月から欠勤。県警に暴行容疑で被害届を提出していたことは、既にお伝えした通り(「教員間のいじめ」刑事事件への発展が濃厚、原因は「神戸方式」人事か)  。

 その後も新聞やテレビで連日、大きな扱いで報道されるが、市教委や東須磨小の対応は常に後手に回り、世間の理解を得られるようなものでは到底なかった。