セブンイレブンPhoto:Diamond

永松文彦セブン-イレブン・ジャパン社長が経済産業省で語った言葉が注目されている。それはコンビニの「リアルプラットフォーム」だ。セブン-イレブンでは、かねて「コンビニ飽和論」がささやかれ始めたころから一貫して「コンビニは飽和ではない」と主張。この考え方をベースにカニバリ(共食い現象)も恐れず経営戦略が組み立てられてきたといっていいが、次にセブン-イレブンが2万店という高密度のネットワークを活用して焦点を当てているのが、リアルプラットフォームというのだ。(流通ジャーナリスト 森山真二)

コンビニは
変化に対応していけば飽和にならない

 コンビニを基盤にさまざまなサービスや物販をリアル店舗で実現するリアルプラットフォーム化は、永松セブン-イレブン社長が11月に実施された経済産業省の「新たなコンビニのあり方検討会」で明らかにした。

 永松社長は「コンビニは飽和か、否か」の認識について「飽和ではない」と前置きして「イノベーションをやり続ける」必要性を強調した。

 かねて同社が唱えてきた「コンビニは変化に対応していけば飽和にならない」との認識を改めて繰り返した。

 確かにセブン-イレブンは、イノベーションで時代の荒波を乗り切ってきたといっていい。