隠す収納隠す収納で部屋をすっきりさせたい方は多いですが、実は難易度が高い収納法です Photo:PIXTA

隠す収納を好む人には
2つのタイプが存在する

 整理収納サポートのご依頼を受けて訪問したお宅では、「既存の収納にすべて物を納めたい」という要望をよくいただきます。SNSでシェアされるすてきなインテリアの情報を見ても、多くの方が「物が出ていない、すっきりした部屋」へ強い憧れを持っているのだなと感じます。実際、理想の部屋の状態を思い浮かべたとき、「余計なものが見えないようにしたい」「隠す収納がいい」と考える人が多いのではないでしょうか。

 しかしながら、隠す収納を希望する人には2通りのタイプがあります。【図1】の左上の「物が見えなくても、どこにあるか管理できるから隠す収納にしたい」タイプと、図の左下の「物がぐちゃぐちゃで人に見られないように収納で隠したい」タイプです。

 隠す収納は、実のところ、使いこなすのに高いスキルが必要な収納スタイル。片づけるのが苦手だから、散らかっても見えないように隠す収納を選ぶのは、臭いものに蓋をするようなもので、危険です。隠せば隠すほど片づけられずに、収納の外側に物があふれるようになってしまうでしょう。

隠す収納の「3つのデメリット」
片づけスキルが低い人は避けるべき

「隠す収納がいい」と考えている方はまず、その裏に「散らかった状態を隠したい」という気持ちがないかどうか考えてみてください。もしも思い当たる節があるなら、隠す収納はおすすめしません。なぜ隠す収納をおすすめしないのか、そのデメリットを3つ説明しましょう。