「場面緘黙」から不登校になった中2男子
“中間教室”が居場所になるか

 一方、中学2年の次男が小学校入学と同時に「場面緘黙」になったというのは、Fさん。

 元々、返事はできるものの、あまりしゃべらない子だった。

 そして小学4年のときから、学校にも行けなくなった。

 その後、小学校が統廃合され、一時、学校に通えるようになった。

 中学に入学すると、環境が変わったため、1学期の夏休みまでは、学校に通学。勉強も欠かさず続けるようになった。

 しかし、Fさんが、その間の様子を学校に聞くと、ジャージを裏返しに頭からかぶり、机の上にうつ伏しているだけ。授業中も、そのような状況が続いていたという。

 そして、夏休みが終わると、再び不登校になった。

 次男は現在も、Fさんと自宅で生活を続けている。

「兄弟の友人たちが訪ねてくると、そういう子たちとは話したり、遊んだりできるんです。ただ、自分の意志に関わらず、体が動いてしまうという症状がだんだんひどくなってきたようです。いまは何とか励まして、“中間教室”に、週に何日か通えるようになりました。“中間教室”が、居場所になりつつあるのかなと期待しています」

 この「中間教室」とは、元校長や若い教員免許所持者たちが開設したフリースペースのような空間。不登校の学生たちが自由に来て、一緒に勉強したり、ドッジボールで遊んだりしているのだという。

 横でつながり合うことによって、理解し合える場ができることは、当事者や家族にとって、大きなサポートになっている。