英国の政府系機関は8月16日にロンドン証券取引所(LSE)でシステム障害により取引開始が遅れた問題について、市場の混乱を狙ったサイバー攻撃が原因だった可能性を調査している。事情を知る複数の関係者によると、英国の情報機関がこの2カ月、追加情報を求めて同取引所に接触している。財務省も調査に関与している。同取引所の広報担当者は問題がサイバーセキュリティー関連であることを否定し、「機能のアップグレードを受けたソフトウエア設定の技術的問題」だと説明。取引所は「将来の事故を低減するために問題の根本原因を徹底的に調査してきた」と付け加えた。この件では取引開始が1時間半以上も遅れ、過去8年で最悪の中断となった。政府のサイバーアラートが直ちに発令されたと関係者らは話している。
ロンドン証取のシステム障害、サイバー攻撃の可能性調査
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