デスクが散らかっている人は
本当に仕事ができないのか
「デスクがきれいな人は、仕事のできる人」
「デスクは、持ち主の頭の中の状態が反映されている」
世間には、こうした嘘か本当かわからないデスクに関する言説が溢れています。一方で、こうした説が出ると決まって「デスクが散らかっていても仕事のできる人もいる」と主張する人が現れます。
確かに、デスク整理が苦手な人の中にも優秀な人はいます。「デスクが散らかりがちなことで肩身の狭い思いをしている人」にとって、そうした存在は心強いものなのかもしれません。
こうした片づけの話は、整理整頓の得意な人の声が大きくなりがちです。デスク整理についても、苦手な人が「本当にそこまできちんとしないといけないの…?」と感じても、声を上げにくい空気があるように思います。デスク整理の問題は職場で起こることが多いと思いますが、私が普段、一般家庭で整理収納をサポートする際に遭遇する、家族間の葛藤に共通するものを感じます。
では、実際のところ、最低限どこまできれいに管理すれば、使いやすいデスクになるのでしょうか?
散らかったデスクを整理する
「2つのねらい」とは?
まず、デスクが散らかっていることで発生する、業務上のデメリットを確認しておきましょう。
・物が埋もれる→物をなくしやすくなり、探す時間のロスが発生
・物でデスク占領される→デスクが狭くなり、作業の自由度が低下
・余計な物が目に入って気が散る→集中力が低下
こういったデメリットを解消するためにデスク整理を行うわけですが、そのねらいは大きく2つあります。