――筆者のトッド・リンドバーグ氏は米ハドソン研究所のシニアフェロー米国は1970年代、2つの大きな屈辱にまみれた。1975年にサイゴンが共産主義の北ベトナムの手に落ちたこと、そして1979年にイランの首都テヘランで米国大使館が占拠されたことだ。後者の事件では、米国人52人が444日間にわたり人質となった。ドナルド・トランプ米大統領は、イランがガセム・ソレイマニ司令官殺害への報復措置に出た場合、イラン国内52カ所に攻撃を与えるとしていたが、この数字の源となったのが大使館人質事件だ。イランには、ベトナムから学べる教訓がある。ベトナムは今も一党独裁を続けており、サイゴンは正式にはホーチミン市として知られているが、その名前は共産主義革命家ホー・チ・ミン氏から取ったものだ。ベトナム政府は反体制派に対する拷問や処刑を行っている。米国の国際人権団体フリーダムハウスの自由度ランキングでベトナムは100点満点で20点にとどまり、イランの18点をわずかに上回るに過ぎない。
【寄稿】イランは第2のベトナムを目指せ
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