――その“値ごろ感”を生み出す要因に、「余計な機能を付けない」という点も大きい?

 大手家電メーカーは100人のうち90人に満足してもらう製品を出そうと思い、いろんな機能を切り離せないのでしょう。アイリスオーヤマは100人のうち5人が買ってくれたら、「それでいいじゃん」と。規模を追わない。自分たちの“値ごろ感”と“感覚”で、家電に付ける機能を取捨選択します。

 例えばアイリスオーヤマが16年に発売した銘柄量り炊きIH炊飯ジャーはヒットしましたが、同様の製品を過去に大手家電メーカーが世に出して、全然売れませんでした。なので、業界では「売れない製品」とみなされていた。われわれは「やはり本当においしい」と思ったので開発しました。なぜヒットしたかといえばやはり“値ごろ感”です。開発に掛かる人件費も安いですが、アイリスオーヤマは余計な機能を付けませんから。

アイリスオーヤマの銘柄量り炊きIH炊飯ジャー
アイリスオーヤマの銘柄量り炊きIH炊飯ジャー Photo by M.T.