中国の学術機関が米国の企業・大学との提携を利用して自国の経済・軍事的目標を推進しようとしているとして、米当局は監視を強化している。緊迫する米中関係の中でも大学に監視の目が向けられている。米当局は研究の公正性や知的財産権の窃取を警戒し、米国の学術機関と提携する中国側のパートナーを調査するようになった。米当局者によれば、海外から膨大な量の専門知識を収集してきた中国の情報機関は一段と標的を絞るようになった。自国の大学で研究中の技術や中国政府が優先課題に掲げる技術について、遅れを埋めるような提携を求めるようになった。ジョン・デマーズ司法次官補(国家安全保障担当)は「中国は手に入れたいものを一段と選別するようになった」とし、「情報当局者が研究の未解明部分の獲得を指示される例が増えた」と語った。
中国の大学、提携先の米で機密技術移転か
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