百聞は一見にしかず、という。だが時として、一つの言葉が何千もの画像――恐ろしいものを含めて――を呼び起こすことがある。現在そうした言葉の一つになっているのは「コロナウイルス」だ。期せずしてこの言葉を連想させるブランドは、異例の説明に追われている。キーワード検索のトレンドをグラフ化するGoogleトレンドによると、ここ数週間で「コロナウイルス・ビール」や「ビール・ウイルス」といった奇妙な検索が急増している。米国で「コロナ」ビールを販売する酒類製造・販売大手のコンステレーション・ブランズは、ボストン・グローブ紙など複数のメディアに対し、メキシコからの輸入ビールとコロナウイルスは別物だと見分ける顧客の識別能力を信頼していると表明せざるをえなくなった。