先週4日に行われたドナルド・トランプ米大統領の一般教書演説で、メディアが注目したのはナンシー・ペロシ下院議長とトランプ氏の目に見える不仲ぶりだった。しかしわれわれに言わせれば、この夜に最も注目され、恐らく政治的に最も重要だったのは、アフリカ系米国人に対するトランプ氏自身の売り込みだ。進歩派は共和党の政治家全員を人種に基づく不満の化身と位置づけている。トランプ氏は時としてその標的となりやすい。同氏はかつてバラク・オバマ前大統領の出生地を疑う陰謀に加担したほか、白人至上主義者による2017年のバージニア州シャーロッツビルの大規模なデモ行進への対応を誤った。民主党大統領候補を目指すジョー・バイデン前副大統領は演説で毎回この話題を取り上げることで知られる。
【社説】トランプ氏、黒人票獲得に照準
アフリカ系米国人が一般教書演説の中心だった
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