家庭用品を全て3ドル均一でネット販売する米ブランドレスが事業を閉鎖した。ソフトバンクグループによる10兆円規模の「ビジョン・ファンド」が支援するベンチャー企業としては、初の事例となった。ブランドレスの創業は2017年。健康や環境を意識した商品を手掛け、低価格を武器に、歯磨き粉の「クレスト」や食品の「クラフト」などの既存ブランドに対抗する狙いだった。だが3ドル均一だけでは、有名ブランドのピーナツバターやハンドソープから米国の消費者を転向させることはできなかったようだ。ブランドレスの取締役会は今週の事業閉鎖の発表に際し、消費者へのネット直販市場は「競争が熾烈(しれつ)」で、同社のビジネスモデルにとって「最終的に持続可能でない」と述べた。
ソフトバンク支援の米ブランドレスが閉鎖 ファンド投資先で初
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