米連邦準備制度理事会(FRB)が19日発表した1月28・29日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、当局者の間で米経済に対する楽観的見方が広がっていたことが明らかになった。だがその後、中国を中心に新型コロナウイルスの感染が拡大し、2020年の世界経済見通しに影が広がっている。議事要旨は、数多くの下振れリスクが依然として残っているとしながらも、「経済見通しに対するリスク分布は前回会合時よりも好ましくなっている」と指摘した。1月は貿易問題を巡る米中合意を受けて緊張が和らいだものの、中国で発生した新型ウイルスの流行で20年の世界経済見通しを巡る懸念が再燃した。議事要旨は「コロナウイルス」に8回も言及。当局者は新型ウイルスが混乱をもたらす可能性があり、「注視が必要だ」との認識で一致した。
FRBは米経済を楽観、新型ウイルスを注視
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