レビュー
最初に「2025年、人は『買い物』をしなくなる」というタイトルを見たとき、多くのクエスチョンが頭に浮かんだ。それほど近い未来に「物を買う」という行為がなくなるとは、到底考えられなかったからだ。
著者の望月智之氏は、さまざまな企業のデジタルマーケティングを支援する「株式会社いつも.」の取締役副社長だ。著者は本書のまえがきで、「間違いなくその時代(人々が買い物をしない時代)は訪れる。それも遠い時代ではなく、近い未来に」と断言している。
本書を読み進めていくうちに、著者がここで語る「買い物」の定義が、お金を払って何かを買うことではないことを知った。なくなるのは、買い物における「さまざまなプロセス」だ。そしてその過程で、わずか5年後には身の回りのありとあらゆるものが商品棚になるという。そして、この変化に基づいて、人々の生活様式も大きく変わっていくと著者は予測している。