米連邦準備制度理事会(FRB)は、米経済のあらゆる病気を診る「かかりつけの医師」となってきた。3日には、金融の医者たるFRBは、新型コロナウイルスによる経済的打撃への鎮静剤になるとの期待を込めた処置を行った。2日に相場が急騰していたこともあり、金融市場への治療効果は期待外れだった。これは、パンデミック(感染病の世界的大流行)による供給面のショックに対しては、利下げの効果が限定的であることを示しているのかもしれない。