新型コロナウイルス感染が世界中に広がる中、各国政府は難しい問題に直面し、対応を模索している。それは「誰を検査すべきか」だ。欧州の多くの国々では今のところ、症状が出ている患者と、中国やイタリア北部などの流行中心地への訪問者に限定して検査を行っている。検査で陽性になった人と接触があった場合も検査を受ける資格がある。米国の検査態勢を指揮している疾病対策センター(CDC)もほぼ同様の立場をとる。ただCDCはここ数日、検査キットの提供が遅いと批判を浴びている。こうした手法には限界がある。新型ウイルスに感染しても多くは軽症ですむため、人から人への隠れた感染が起きると考えられ、感染者や感染地域との明確なつながりがないケースも生じているからだ。
新型コロナ検査対象どこまで? 各国で割れる対応
積極派vs.消極派、ウイルス感染状況や政府の方針で異なる
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