自分の体重の10%前後が
もっとも効果的な重さ

「ただ、呼吸器に問題がある人は、使用を控えてください。寝具の圧迫が悪影響を及ぼし、最悪の場合、命を落とすこともあるからです。ほかにも、いびきが大きい人、睡眠時無呼吸症候群の人、せきが止まらない人なども要注意です。もちろん、圧迫感が苦手な人も当然NG。そのほか、体力が低下している高齢者や、身体が未発達の子どもも、使用しないほうが安全です」

 カナダでは、体重22キロの9歳児の子どもが、約18キロのブランケットを使用して昼寝したところ、呼吸困難に陥り、命を落とした事例も報告されている。子どもに使ってはいけないというわけではないが、使う際は、その重さが適切かどうかを十分に確認することが不可欠だ。

 では、「適切な重さ」とは、どのくらいなのだろうか。

「使用者の体重の8~12%が適切といわれています。ただ、広げて身体にかけるものなので、重量が分散し、10%前後の重さでは圧迫感を感じづらいという人もいますね。そういう人は、掛け布団の横幅に余裕があれば折りたたんで重量を集中させたり、横に広がっている分を自分の身体の真上に集めたりして、圧を感じやすい“掛け方”を見つけるのがおすすめです」

 ニトリの「重い毛布」の重量は約4.5キロだ。仮に体重60キロの男性であれば、物足りなく感じるかもしれない。しかし、「圧が感じられないから…」と、重い掛け布団の上に毛布などを重ねると、成人でも呼吸困難になりかねない。やはり、重さを感じやすい“掛け方”を試行錯誤するのがいいようだ。

「また、あまりにも重すぎる掛け布団は、寝返りを打ちづらいと感じる場合もあります。ずっと同じ体勢のままだと身体が疲れてしまうので、圧迫感だけを追求して何枚も掛け布団を重ねるのはおすすめできません。ただ、寝返りに関しては掛け布団より、マットレスの問題も大きいので、反発弾性の高いマットレスを使用すると、改善すると思いますよ」