新型コロナウイルス感染症「COVID-19」が世界で猛威を振るう中、寒冷で乾燥した気候の地域で感染拡大がとりわけ深刻になっているとの指摘が出ている。新型ウイルス感染と気候や湿度の関係について分析した米国や豪州、中国の独立調査グループが明らかにした。分析結果が裏付けられれば、向こう数か月に夏季を迎える北半球では、人口密度が高く温暖な気候の地域における感染が収束に向かう可能性がある。しかしながら複数の研究者は、ウイルスの伝染に適しているとみられる寒冷で湿度の低い秋に、再び流行するかもしれないとの見方を示している。今回実施された4つの研究では、COVID-19に対する医療上の抑制措置が講じられなかった場合、マラリアやはしか、髄膜炎、結核、百日咳などのように季節性の流行病となることもあり得るとしている。
新型コロナ、寒冷・乾燥地で拡大傾向か 研究者が指摘
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