alt=コロナ,就活写真はイメージです Photo:PIXTA

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今年から急遽、新卒採用でもオンライン面接(WEB面接)を始めた“初心者”の採用担当者は少なくない。どうすれば学生に好印象を与えられるか、学生の本音を引き出せるかなど、苦心していることだろう。USEN-NEXT HOLDINGSは、2年前から地方の学生を中心にオンライン採用を開始し、21年卒の新卒採用では2月から全学生を対象にすべての選考プロセスをオンラインで行っている先駆者だ。同社の採用責任者を務める住谷猛コーポレート統括部長に、オンライン面接で失敗しないコツを聞いた。(ダイヤモンド・セレクト編集部 林 恭子)

【オンライン面接のコツ(1)】
アイスブレークを長く行う

 通常の対面での面接であれば、面接会場の前で学生が待っているときなどに、人事担当者と雑談する時間や余裕があったりするもの。しかしオンライン面接では、そうしたものが完全にカットされて、いきなり画面越しに面接が始まる。

「いきなり年の離れたおじさんの面接官がパソコン画面に現れたら、緊張する学生も多い。そこで面接が始まる前に、1~2年目の若手社員とビデオをつないで接続状況の確認をしながら、緊張をほぐすようにしている。また、いきなり面接を始めるのではなく、事前に提出されている学生のプロフィールなどから話題を見つけて、5分ほどのアイスブレークをすると、お互いの緊張感がほぐれてくるのでおすすめだ」(住谷氏)

【オンライン面接のコツ(2)】
質問は簡潔に、ゆっくり・はっきり話す

 オンライン上ではネット環境にも左右されるが、音が聞き取りづらく、対面のときよりも質問の内容を理解しにくいことがある。

「私はもともと早口で、質問などが十分に聞き取れない学生もいるようだった。そこで、オンラインで質問する際は簡潔に、そしてゆっくりはっきりと話すことを心がけている」(住谷氏)

 こうすることで、学生も何を聞かれているのかが明確になり、コミュニケーションの齟齬を減らせるようになる。