コロナ,就活
緊急事態宣言後も対面式の説明会、面接を行う企業があるようです(写真はイメージです) Photo:PIXTA

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2021年卒学生の新卒採用にも大きな影響が出ている。合同説明会などイベントの中止によって採用計画が狂った企業は多かったが、緊急事態宣言後の今、採用の現場はどのような状況に追い込まれているのか。採用アナリスト・コンサルタントの谷出正直氏に話を聞くと、採用方法をめぐって企業の二極化がさらに進んでいるという。(ダイヤモンド・セレクト編集部 林 恭子)

8割超の学生が「WEB説明会」経験も
いまだに「リアル説明会」実施企業あり

 新型コロナウイルス(以下、コロナ)の影響を受け、2月20日にリクナビが2月以降の合同企業説明会の中止を発表して以来、マイナビやディスコなどが主催する多くの合同説明会が中止になっている。本来は、合同説明会を通して「企業探しをしよう」と思っていた就活生や、「採用候補者の母集団を形成したい」と考えていた企業にとって、大きな誤算になったに違いない。

 そこで、注目を集めているのが、自宅などにいながらオンライン上で企業説明会に参加できる「WEBセミナー・説明会」だ。キャリタス就活を運営するディスコが行った調査(4月1日~5日実施)によると、「WEBセミナーの視聴経験がある人」の割合は、21年卒学生では85.8%と、20年卒学生の63.7%を20ポイント以上も上回っている。

 さらに、「視聴した社数」は、ライブ配信で平均6.7社、オンデマンド配信は4.8社と、これも20年卒のライブ配信平均4.4社、オンデマンド配信2.9社を大きく上回った。

 こうした数字から「コロナの影響で、WEBセミナーや説明会、面接は当たり前になってきている」と感じるかもしれないが、採用アナリスト・コンサルタントの谷出正直氏は「WEB説明会や面接は広がりつつあるが、実際は採用を行う企業全体の半分にも満たないのではないか」と指摘する。

「ナビサイトで4月に開催されている会社説明会を検索すると、WEB説明会ではない企業もヒットする。つまり、政府から東京など1都6府県に緊急事態宣言が出された今でも、中小企業を中心に、自社の会議室などで、参加人数を絞りつつ対面の“リアル会社説明会”を行っている企業がある」(谷出氏)