【オンライン面接のコツ(3)】
リアクションは大きく、ジェスチャーを入れる

 パソコンやスマホの画面に面接官の顔が映っているといっても、オンライン上のため、自分の話を理解してもらえているかどうかがわからず、不安になる学生もいるだろう。そこで大切なのが、しっかりうなずく、声を出して反応するなど、「聞いていますよ」というリアクションを大きくすることだ。

 そして、オンラインで話す際にもう1つ難しいのが、「話の間」をつかむこと。対面であれば絶妙につかめる話の間が、オンラインではちょっとしたタイムラグも生まれたりして、難しくなる。

「話してもいいのかどうか、きっかけがわからなかったり、同時に話してしまうなど、間がつかめないことがある。そこで、『まずは僕から質問しますね』と身ぶりで自分を指したり、『それではお話ください』と相手を指したりして、話しやすいようにジェスチャーでシグナルを出すのが大切だ」(住谷氏)

【オンライン面接のコツ(4)】
明るい服装で面接をする

 これは企業のカルチャーにもよるが、住谷氏は面接ではジャケットを着ない、明るい服を着るなど、あえて堅苦しくない服装を心がけているという。

「青や白のインナーの上に自社のロゴの入ったパーカーを着るなど、明るい印象の服装を心がけて、面接でお互いにリラックスできるようにしている。弊社では服装もカジュアルな人が多く、普段の会社の雰囲気に近い印象を演出している」(住谷氏)

 対面の面接であればオフィスを訪ねるため、働いている社員の様子や普段の服装も見られて、それで雰囲気をつかもうとする学生もいるだろう。しかしそれができないなかでは、映っている上半身の服装で、“普段の様子”を見せて雰囲気を伝えるのも1つの方法だ。

「すべての選考はオンラインだが、私自身が面接官として出る際は、なるべくオフィスからつなぐようにしている。パソコンの限られた画角ではあるものの、どんなところで働いているのか、少しでも会社の雰囲気が伝わるようにしている」(住谷氏)