新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は既に米国人の死因第一位になったのだろうか。米国の新型ウイルスによる死者はこれまでのところ、最も多いときで1日に2584人に上った。一方で米国人の死因第一位とされる心疾患の1日の死者数は発表されていない。ただ報告書の中には、心疾患による死者数の1日の平均である約1900人を新型ウイルスの最大死者数と比較しているものもある。この2つの数字を比較すると、新型ウイルスのほうが多くの人の命を奪っているように見えるが、今年の初めからの累計では新型ウイルスの死者の3倍に上る人が心疾患で死亡している。米国立衛生統計センター(NCHS)の死亡統計部門の責任者、ボブ・アンダーソン氏によると、今年1月から4月までの米国の死者数は約100万人。死因別の死者数は「心疾患が約23万人、がんが20万人近く、慢性下気道疾患が6万1000人、事故が5万5000人、脳卒中が5万2000人」だったという。
新型コロナ、米国人の死因1位ではない理由とは
政府の統計では今のところ心疾患が1位
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