東京都知事の小池百合子(67)が「ステイホーム週間」と名付けた大型連休中に政界勢力図に“異変”が起きていた。連休明けに報道されたメディアの世論調査の政党支持率で日本維新の会が立憲民主党を抜いて野党第1位に躍り出たのである。「毎日新聞」では維新11%、立憲民主9%。以下、「共同通信」の維新8.7%、立憲民主6.9%、「産経新聞」は7.4%の維新に対して立憲は5.9%だった。単純に比較はできないが、維新が支持を伸ばしていることは否定できない事実と言っていい。
なぜ維新が急速に支持を集めたのか──。その理由について政界関係者は異口同音に維新出身の大阪府知事、吉村洋文(44)の存在を挙げる。新型コロナウイルスの感染が拡大するとともにテレビで吉村の姿を見ない日はない。発信力と行動力は群を抜く。緊急事態宣言の解除を巡って特措法担当相の西村康稔(57)と激しい火花を散らしたのは記憶に新しい。
首相の安倍晋三(65)は緊急事態宣言を5月31日まで延長した。しかし、どのような条件が揃ったら宣言を解除するかについてほとんど言及しなかった。ここに国民世論の不満、批判が集中した。そこで吉村が痛烈な一言を発信した。