――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  米国の5月の雇用状況が4月ほど悪化していない、というのは朗報だ。だが、実質的な改善にはまだ時間がかかるだろう。  米労働省は21日、16日までの1週間の新規失業保険申請件数が240万件(季節調整済み)だったと発表。前週の270万件から減少し、コロナ危機が本格化した3月半ば以来最も少ない数となった。それでも、平時であればエコノミストを青ざめさせる水準には変わりない。ただ、5月の雇用統計が4月のようにひどい内容にはならないだろう、ということは示唆されている。