【その2】一見、聞いてなくても気にせず気楽に

 子どもが集中できるよう、テレビや音楽は消します。子どもが最後まで集中して聞けないこともありますが、イライラして中断せず、最後まで気長に、いつもどおりに読んであげます。子どもはほかのことに気が散っていても、背中を向けたまま聞いていたりするようです

【その3】ゆっくり、はっきり読む

 子どもが耳から入ってくる言葉やリズムをじっくりと味わい、想像をふくらますことができるよう、ゆっくり、はっきり読んであげます。

【その4】同じ本をくりかえし読んでもOK

 子どもは1冊の本を気に入ると、何度でもその本をくりかえし読みたがります。大人から見ると不思議なのですが、子どもにとってはつねに新しい気づきがあり、回を重ねるたびに自分の力で発見することが増えていきます。

【その5】字を覚えることを目的にしない

 読み聞かせで、すらすら読めない字を無理に追わされ、本を読むのが嫌になってしまっては本末転倒です。大人が読み聞かせてあげることで、子どもは本を読む楽しさを覚えていくのです。

【その6】小学生以降も読んであげる

 絵本の読み聞かせというと、赤ちゃんから5歳くらいまでというイメージが強く、小学生になるともう手遅れだと思うかもしれません。

 ところがアメリカのロングセラー『できる子に育つ魔法の読みきかせ』(筑摩書房)の著者、ジム・トレリースによると、子どもは13歳くらいまで「読む力」より「聞く力」に長けているため、聞いた言葉を真似することで言語能力を獲得していくそうです。

 読み聞かせは絵本だけに限りません。小学生になっても、本を読んであげることで新しい言葉を学び、さまざまな物事への興味や関心がめばえ、感情が豊かになっていきます。

 泰羅教授は、学習、思考や言語など、脳の高度な機能に関係する「大脳新皮質」が発達するには、まず脳の奥にある「心の脳」を健全に育む必要があるといっています。

 読み聞かせはこの脳の奥、子どもの脳の「根っこ」の部分を育ててくれるので、小学生からでも効果は十分に期待できます。

【その7】本の選び方は?

 絵本の場合、書店で選ぶ際には、見た目の鮮やかさに惑わされないようにします。白黒の本でも、子どもは頭の中で想像しながら自分で色をつけていくともいわれ、長く読み継がれている名作はたくさんあります。

 子どもによい本を選ぶのが難しいときは、定期購読を利用したり、「絵本ナビ」のような絵本の情報サイトで試し読みをし、評価や感想を参考にして選ぶのもよいでしょう。

 児童書の定期購読サービスには、0歳~小学6年生までを対象としたクレヨンハウスの「絵本の本棚」や、絵本ナビの「絵本クラブ」などがあります。

(本原稿は、『子育てベスト100──「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかり』からの抜粋です)