オンライン会議オンライン会議には思わぬ「落とし穴」があり、それなりの対策が必要です(写真はイメージです) Photo:PIXTA

新型コロナウイルスの影響でテレワークが続く中、オンライン会議をうまく活用できることが求められています。対面であれば見逃さないような参加者の発するサインも、オンラインだと、ついつい見逃してしまいがちです。ポイントを押さえることで、離れていても成果が出る会議運営を目指しましょう。(カスタマーズ・ファースト株式会社代表取締役・代表講師、産業カウンセラー 片桐あい)

リアル会議と
オンライン会議の違いを押さえておく

 リアル会議とオンライン会議システムを使った会議の違いを、「目」と「耳」と「口」の機能で考えてみましょう。

 まず、目から入る視覚情報としては、今まで3Dで見えていた参加者がオンラインになった瞬間に2Dでしか見えなくなります。また、参加者が複数人いると同時に映らなくなる人もいるので、発言を聞いて同意しているのかしていないのか、疑問があるのかわかっているのか反応が見えません。

 そのため、反応をもらおうと「大丈夫ですか?」と全体に投げかけることもあるでしょうが、参加者からは「大丈夫です」と意味のない返事が返ってくるだけです。

 本当は同意もしていなければ、会議の趣旨にすら賛同をしていない場合もあるでしょう。