女性の発達障害が顕在化するのは思春期以降

 幼少期には見逃されやすい女子の発達障害。彼女たちの問題が顕在化してくるのは、多くが思春期に差しかかってからです。通常の知的能力の持ち主なら、発達障害の症状があっても、本人の努力で対応できる範囲も少なくありません。多くの場合、小中学校あたりまでは、そこそこ乗り切れることが多いようです。

 例えば、ADHDの特性により試験でケアレスミスを連発しても、問題を解くスピードが速ければ、そのぶん見直しに時間をかけることで修正がききます。しかし思春期以降は、しだいに勉強が難しくなり、対応が追いつかなくなります。

 さらに、その頃にはクラス内の人間関係も複雑になっています。しぐさや表情から相手の気持ちを読み取れないASDの人は、周囲から「変わった人」と扱われることも増えてきます。ADHDの人も、衝動的で自己中心的な振る舞いが原因で孤立することがあります。また思いつきの発言が多く、人間関係を悪化させるきっかけになりやすいのです。

 こうして社会の荒波にさらされるようになると、いよいよ発達障害の特性がはっきりしてきます。段取り下手でスケジュールが守れない、予定が狂うとパニックを起こす、遅刻を繰り返す、などです。あるいは、周囲と協調することができない、上司の指示に従えないなどの問題も見られるようになります。

 発達障害の人の多くは、標準以上の知能を持っています。そのため、ある程度の業務はこなせるのですが、得手不得手は明らかです。社会人1~2年目で不適応を自覚して、精神科を受診するというパターンが目立っています。

 次回は、発達障害の可能性がある女性に対して、家庭や職場で「やってはいけない」ポイントと正しい対応を解説します。

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