実際、調味料メーカーのブルドックソースでは、新型コロナ感染拡大の影響により、二次面接までオンラインで実施する方向だといいます。今後の状況によっては、それ以降の面接もオンライン化する意向のようです。本来であれば、最終面接だけはこれまでの対面方式で行いたいといいますが、今後の状況を注視しつつ、最終面接もオンラインで対応できるように進めているそうです。

 一方、阪急交通社では、5月末までに一次面接をオンラインで行い、6月からスタートする二次面接以降を従来の対面方式で行うそうです。どの企業もコロナの感染状況を注視しながら、フレキシブルな対応をしようという姿勢が見られます。

内定を取れるのは、
「基礎体力型」の学生である

 さて、対面からオンラインに就職活動の形式が切り替えられたことで、多くの学生はオンライン対応ばかりに気を取られてしまいがちですが、実際のところどういう学生が求められているのか、整理してみましょう。

 ずばり、今年の内定を取れる学生のキーワードは、「瞬発力」よりも「基礎体力」です。

 まず、「瞬発力型」の学生の危うさについて話しましょう。数多くの学生を見てきた人事担当者によれば、その場しのぎの学生は「すぐに見抜ける」といいます。例えば、個人面接(オンラインを含む)における質問の返答を聞けば、その場しのぎで答えているのか、よく考えて用意してきた答えなのかが、すぐにわかってしまうといいます。つまり、面接に向けての準備と自己分析を怠ってきた学生の小手先のテクニックは、経験豊富な人事担当者には通用しないのです。

 一方、「基礎体力」がある学生とは、どのような学生なのか。理想は、高校時代に「将来どのような仕事をしたいのか」について決めた上で、大学の学部を選択、しっかりした専門知識とスキルを身に付けて、就職活動に取り組む学生のことです。少しハードルを下げると、2年次の後期に将来どのような仕事をしたいのかを考え、ゼミを選択し、3年の前期には自己分析とSPI対策、夏休みにインターンシップ、3年後期には業界研究、エントリーシート対策を完了し、採用活動解禁に向けて着々と準備してきた学生のことを指します。

 こうした学生の頭の中には、就活に関するロードマップが入っています。エントリーから始まってSPI(筆記試験)、グループワーク(ディスカッション)、集団面接、個人面接(一次・二次・最終)という一連の流れを具体的にイメージできているのです。各項目についてしっかり研究し、準備してきた学生は抜け目がありません。

 自己分析と業界研究を積み重ねてきた学生こそ、オンラインに切り替わっても、十分に力を発揮できることでしょう。