ホンダとGMがBEVでも供給契約
2023年には量産モデルの発売を予定
米国の自動車産業は、かつて世界のリーダーだった。しかし、2007年のサブプライム住宅ローン問題と翌年のリーマン・ショックで大打撃を受け、クライスラーとGMは経営破綻した。現在、クライスラーはイタリアのフィアット・グループ傘下にある。再建を果たしたGMには、かつて世界最大の自動車メーカーだったころの勢いはない。そんな状況の中、米国勢が動き始めた。
GMは今年4月、ホンダとの間でBEV(バッテリー電気自動車)の供給契約を結んだ。GMが開発したBEVプラットフォームをベースにバッテリーやアッパーボディをホンダと共同開発し、GMの工場で生産したモデルをホンダ・ブランド車としてホンダに供給する。量産は2023年をめどに開始し、2モデルの発売が予定されている。ホンダはこのモデルを北米地域で販売する。
ホンダのBEVといえば、昨年の東京モーターショーで披露されたホンダeがあるが、同車は日欧市場用で北米での販売予定はない。ホンダeは全長4m以下のBセグメント・ハッチバックのため北米市場では小さすぎるという判断だろう。ホンダeの量産は今夏から始まる予定で、欧州市場には2021年モデルとして投入される。