マーク・エスパー米国防長官は21日、中国と対峙(たいじ)する可能性に備え、アジア全域に米軍を配置していると明らかにした。米トランプ政権が軍事面でも対中姿勢を硬化させていることを鮮明にした。エスパー氏は、ロンドンのシンクタンク、国際戦略研究所(IISS)主催のオンライン講演に国防総省から参加。米軍は中国の拡張政策を阻止するため引き続き軍艦をアジアに派遣し、台湾に武器を売却すると語った。中国は台湾に対する主権を主張している。同氏は一方で、中国との対話にオープンだと述べた。年内に訪中を計画しているとし、訪問により「緊急時の対話に必要なシステムを構築し、われわれ皆がその一員である国際体制の下で堂々と競い合うというわれわれの目的を前進させる」との期待を示した。
米国はアジア全域に軍備配置、中国に対抗=国防長官
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