安い牛乳を求める米国人とその供給を競うスーパーが、数世紀の歴史を持つ乳業業界を作り変えている。スーパーの客が牛乳のボトルに手を伸ばす時、大半の場合、低価格のプライベートブランドをつかむ。そうした商品を拡大するため、クローガー、ウォルマート、アルバートソンズなどの米スーパー大手は、自前の牛乳ボトリング工場を建設した。ボトリング事業に参入するスーパーの動きは、400億ドル規模の米牛乳業界で有数の全米ブランドを提供するオペレーターの一部を脅かしている。昨年まで米国で最大(売上高ベース)の牛乳生産者だったディーン・フーズと、やはり大手生産者のボーデン・デイリーは11月、1月に破産を申請し、今年買収された。両者の幹部らは自社の不振について、しばしば特売品として使われる安い牛乳にスーパーが力を入れていることが原因だと述べていた。
米牛乳業界、スーパーが参入で激震
クローガーやウォルマートが自前の牛乳ボトリング工場を建設、特売の目玉商品化を推進
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