公園のベンチで会議ツー・ラブスの社員は戦略を話し合ったりブレーンストーミングを行ったりするため、野外で時々集まっている Photo:Maddie McGarvey for The Wall Street Journal

 今夏、ビジネス会議の新たな必需品といえば、ガーデンチェアと日焼け止めだ。

 米国の多くの地域でオフィスはまだ閉鎖中だが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)のさなかでも対面による共同作業は必要とされるため、公園やビーチ、住宅の庭などに集まる企業やチームが増えている。戦略会議や近況報告を兼ねたこうした少人数の集まりは、ソーシャルディスタンシング(社会的距離の確保)を守りつつ、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を超えたスタッフの交流機会を提供している。

 とはいえ、野外の集まりに不測の事態はつきものだ。マネジャーは工事現場の爆音や、激しい雷雨、不意に訪れる野生動物に対応しなくてはならない。それでも彼らの多くはその努力を払う価値があると話している。

「サーフボードと一緒にホワイトボードを持参するのは若干奇妙な感じだが、非常に生産的だった」。人事テクノロジー企業センティオのA・J・リキキ最高経営責任者(CEO)はこう振り返る。同社は3月にオフィスを閉鎖した。だが今月、本社があるサウスカロライナ州チャールストンの郊外にあるフォリー・ビーチで初の野外ミーティングを開催した。