コロナが映す医療の闇#1
Photo:AFP/AFLO

75人もの感染者を出した、東京都新宿区の劇場クラスター(集団感染)。“コロナに感染していない”とする「陰性証明」を免罪符に必要な感染対策を怠っていたことが分かってきたが、その背後では、コロナ禍で困窮する人々を餌食にしようとするプレーヤーたちが暗躍していた。特集『コロナが映す医療の闇』(全14回)の#01では、コロナ検査バブルで暴利をむさぼる輩の正体に迫る。(ダイヤモンド編集部 野村聖子)

占いレベルの精度の抗体検査を
文化庁が助成対象にしていた

「抗体検査の実施の結果、陰性であったことと、検温の結果がガイドラインの規定の範囲内であったことから、ご本人とご相談の上、ご出演となりました」

 7月上旬、東京都新宿区の劇場で行われた舞台で新型コロナウイルスのクラスター(集団感染)が発生した。クラスター発生後、舞台の主催者であるライズコミュニケーションは、自社ホームページにて上記のような釈明をした。

 これを見た放射線科医のK医師は「ちまたで、コロナの検査が間違った方法で使われているのではないか」と大きな危機感を抱いた。

 その実態を調べだしたK医師は驚愕した。

 なんと、文化庁が舞台活動を再開するサポートとして、抗体検査を行うことに対し助成していた。国までも、コロナ検査の使い方を間違っていたのである。

 抗体検査では、今コロナに感染しているか否かは診断できない。しかも、精度が低く占いレベルにしかならない代物が跋扈している。