新しい商品・サービスの潜在顧客を見つけるための「階段図」や「ファンの視点」とは? アメリカの名門カレッジ2年間のMBA講義をイラストでまとめた新刊書籍『ザ・ビジュアルMBA 経営学の要点を学べるスケッチノート』は、リーダーシップや財務・会計、マーケティングなどに至るまで全20科目を網羅的に、しかも視覚的にざっとつかめるのが良いところ。しかも全20科目について、監訳の星野リゾート代表・星野佳路さんのワンポイントレッスンまで付いています。
今日は第6章「マーケティング」から、潜在顧客市場のありかを見つけるための基本的な考え方についてご紹介していきます!

マーケティングとは、商品・サービスを売り込むことだ。

まずはじめの心得は、万人に向けて何かを売り込むことはできない、ということだ。

売り込める市場を分類し、ひとつの層にターゲットを絞り、商品・サービスを位置づけよう。

『STP』を頭に叩き込もう!

セグメント:誰に売り込めるか
ターゲット:誰に売り込むべきか
ポジション:どう位置づけたら頭と心に響くか。ターゲットの価値観に合わせて位置づける

マーケティングの肝は「セグメンテーション」

あなたの顧客は誰だろう?

顧客でないのは誰だろう?

マーケティングで一番難しいのはここだ。

すべての人に売り込みたくなるものだが、万人に売り込もうとすると訴求力が落ちて、誰にも振り向かれなくなる。ターゲットに集中し、それを狙って位置づけをおこなおう。

顧客分類とマーケティング

セグメンテーションとターゲティングは次のようにやるといい。

全世界の人にユーザーになってほしいのはやまやまだが、それは絶対に無理だ。

むしろ、潜在市場に目を向け、そこから実際にユーザーになってもらえる市場を見つけよう。

その市場を分類し、最も価値のある潜在顧客にターゲットを絞ろう。

あなたの商品・サービスのファンに、

・何が好きなのか(特定の機能や特徴)
・なぜ好きなのか(商品・サービスのメリット)
・どうしてそれが大切なのか(個人的なメリット)
・なぜそれが高い個人的な価値をもたらすのか

を聞いてみよう。プロダクトと個人のメリットがつながる点に魔法がある。